親が亡くなったら最初にやること|相続手続きの流れを司法書士がわかりやすく解説

日野市・立川市など多摩地域の相続手続きコラム

親が亡くなったら最初にやること|相続手続きの流れを司法書士がわかりやすく解説

ご家族が亡くなられた直後は、気持ちの整理もつかないまま、多くの手続きに対応しなければならないことがあります。この記事では、親が亡くなったときにまず何をするべきか、相続手続きの流れ、必要書類、注意点を、日野市の司法書士の立場からわかりやすく整理してご紹介します。

更新日:2026-03-06|カテゴリ:相続・相続登記
目次

はじめに|まず落ち着いて確認したいこと

親が亡くなったときは、死亡届、葬儀、年金や保険の手続き、預貯金や不動産の名義に関する確認など、短期間でさまざまな対応が必要になります。しかし、実際には「何から始めればよいのかわからない」「相続登記や銀行の手続きはいつまでにすればよいのか不安」というご相談が少なくありません。

特に、日野市・立川市など多摩地域では、実家の不動産を相続するケースや、遠方に住む相続人がいるケースも多く、相続手続きが複雑になりやすい傾向があります。まず大切なのは、慌てて判断せず、必要な手続きを順番に整理することです。

親が亡くなった直後は、すべてを一度に進めようとしなくて大丈夫です。まずは「死亡後すぐに必要な手続き」「相続のために順番に進める手続き」を分けて考えると、見通しが立てやすくなります。

親が亡くなったら最初にやることの全体像

親が亡くなった場合、手続きは大きく分けて次の3段階で考えるとわかりやすくなります。

死亡直後 死亡届の提出、葬儀、火葬、関係先への連絡 速やかに
初期対応 遺言書の有無確認、相続人の確認、財産の把握、公共料金や年金等の整理 1か月程度
相続手続き 相続放棄の検討、預貯金解約、不動産の相続登記、遺産分割協議など 3か月~1年程度

このうち、後で大きな問題になりやすいのが、遺言書の見落とし相続人の把握不足不動産の相続登記の放置です。早めに全体像を押さえておくことで、不要なトラブルを防ぎやすくなります。

相続手続きの流れ

1.死亡届の提出と葬儀の対応

まずは医師から死亡診断書を受け取り、死亡届を提出します。通常は葬儀社が案内してくれることも多いですが、提出先や火葬許可証の扱いなどは確認しておくと安心です。

2.遺言書があるかを確認する

次に重要なのが、遺言書の有無の確認です。自宅の金庫、貸金庫、公証役場での公正証書遺言の有無、法務局の自筆証書遺言書保管制度の利用有無などを確認します。遺言書がある場合、相続手続きの進め方が大きく変わることがあります。

自筆証書遺言が見つかった場合は、内容によっては家庭裁判所での検認が必要となることがあります。勝手に開封したり、自己判断で手続きを進めたりせず、まず専門家へ相談するのが安全です。

3.相続人を確認する

相続手続きでは、「誰が相続人なのか」を戸籍で確認する必要があります。亡くなった方の出生から死亡までの戸籍、相続人となる方の現在戸籍などを集めていきます。前婚の子がいる、養子縁組がある、兄弟姉妹が相続人になる、といった場合は特に注意が必要です。

4.財産と負債を把握する

預貯金、不動産、有価証券、保険、借入金、未払金などを確認します。相続はプラスの財産だけでなく、マイナスの財産も引き継ぐ可能性があるため、全体をできるだけ早く把握することが大切です。

借金や保証債務などの負担が大きい可能性がある場合には、相続放棄を検討することがあります。相続放棄には原則として3か月の期限があるため、迷う場合は早めに専門家へご相談ください。

5.遺産分割協議を行う

遺言書がない場合や、遺言書で定められていない財産がある場合には、相続人全員で遺産分割協議を行います。不動産を誰が取得するのか、預貯金をどう分けるのかを整理し、合意できたら遺産分割協議書を作成します。

6.預貯金・不動産などの名義変更をする

遺産分割協議や遺言書の内容に基づいて、銀行の相続手続きや不動産の相続登記を進めます。とくに不動産については、相続登記を放置すると、将来的に売却や担保設定ができず、さらに相続人が増えて手続きが複雑になることがあります。

不動産を相続した場合は、早めの相続登記が重要です。実家や空き家が日野市・立川市周辺にある場合でも、名義変更を後回しにすると、後日大きな負担になることがあります。

主な必要書類

親が亡くなったときの相続手続きで、よく必要になる書類は次のとおりです。実際には、財産の内容や相続関係によって追加書類が必要になることがあります。

  • 亡くなった方の出生から死亡までの戸籍謄本等
  • 亡くなった方の住民票除票または戸籍の附票
  • 相続人全員の現在戸籍
  • 相続人全員の住民票
  • 相続人全員の印鑑証明書
  • 固定資産評価証明書(不動産がある場合)
  • 遺言書または遺産分割協議書
  • 預貯金通帳、残高証明書、証券口座資料など

たとえば銀行の相続手続きと不動産の相続登記では、共通して使える書類もありますが、提出先ごとに必要書類や書式が異なることがあります。そのため、最初に全体を見ながら準備すると効率的です。

よくある注意点と誤解

相続放棄を考えているのに財産を処分してしまう

遺品整理や預貯金の払戻しなどを先に進めてしまうと、相続放棄との関係で問題になることがあります。事情によって判断が分かれることもあるため、借金があるかもしれない場合は慎重に進める必要があります。

遺言書がない前提で話を進めてしまう

後から遺言書が見つかると、すでに進めた協議や手続きの前提が変わることがあります。まず遺言書の有無を確認することは非常に重要です。

名義変更は急がなくてよいと思ってしまう

「今すぐ困らないから」と相続登記を先送りにすると、その後に相続人の一人が亡くなったり、連絡が取りにくくなったりして、手続きが一気に難しくなることがあります。

相続には、法律・税務・不動産・金融機関対応など複数の分野が関わります。税金の申告や評価については税理士、紛争性がある場合は弁護士への相談が適切なケースがあります。内容に応じて、専門家を分けて考えることが大切です。

よくある事例

たとえば、日野市に実家があり、相続人が長男・長女の2人というケースでは、「長男が実家を相続し、長女には預貯金を多めに取得してもらう」といった調整が必要になることがあります。ところが、戸籍の収集や不動産の評価、銀行ごとの必要書類の違いなどが想像以上に負担となり、手続きが止まってしまうこともあります。

このような場合、最初に相続人と財産を整理し、必要書類の取得をまとめて進めることで、スムーズに相続登記や預貯金解約へ進みやすくなります。特に不動産がある相続では、司法書士に早めに相談いただくことで、手続き全体の見通しが立てやすくなります。

実家を相続した場合の「売却」という選択肢

相続のご相談の中でも多いのが、実家をどうするかという問題です。

  • 相続人が遠方に住んでいる
  • 空き家になってしまう
  • 維持管理が難しい
  • 相続人同士で公平に分けたい

このような場合、不動産を売却して現金で分ける(換価分割)という方法が選ばれることも少なくありません。

不動産を売却してから相続人で分けることで、公平に財産を分配できるというメリットがあります。

相続した不動産を売却するまでの一般的な流れ

① 相続人の確定 戸籍を収集して相続人を確定します。
② 不動産の名義変更 相続登記を行い、相続人名義に変更します。
③ 不動産売却 不動産会社を通じて売却します。
④ 売却代金の分配 相続人で分配します。

相続手続きの途中で売却を行う場合、遺産分割協議書の作成方法や売却手続きの進め方に注意が必要です。

司法書士がサポートできること

相続した不動産の売却では、次のような手続きが関係します。

  • 相続人の確定(戸籍収集)
  • 相続登記(名義変更)
  • 遺産分割協議書の作成
  • 売却時の登記手続き
  • 売却代金の分配に関する手続き

当事務所では、相続手続き全体を整理しながら、不動産売却の進め方もサポートしています。 また、必要に応じて地域の不動産会社とも連携し、相続手続きから売却までスムーズに進められるようお手伝いしております。

不動産を売却する前に、相続人全員の合意遺産分割の方法を整理しておくことが重要です。手続きを誤ると売却が進まなくなることがあります。

よくある質問

Q.親が亡くなったら、まず銀行に連絡すべきですか?

A.状況によりますが、まずは遺言書の有無や相続人・財産の全体像を確認することが大切です。銀行へ連絡すると口座が凍結されることがあるため、葬儀費用や当面の支払いとの関係も見ながら進める必要があります。

Q.相続登記はいつまでにすればよいですか?

A.相続登記は、相続した不動産について早めに進めることが大切です。放置すると後の手続きが複雑になるため、実家や土地を相続した場合は、なるべく早い段階で準備を始めることをおすすめします。

Q.戸籍は自分でも集められますか?

A.ご自身で収集することも可能ですが、本籍地が複数にわたる場合や、古い戸籍の読み取りが難しい場合には負担が大きくなることがあります。相続関係が複雑な場合は専門家へ依頼する方法もあります。

Q.税金のことも司法書士に相談できますか?

A.一般的な流れのご説明はできますが、具体的な税額判断や申告の可否などは税理士へ相談するのが適切です。相続税が関係しそうな場合は、早めに税理士と連携して進めると安心です。

まとめ

親が亡くなったら最初にやることは多くありますが、重要なのは、遺言書の確認相続人の確定財産の把握、そして不動産がある場合の相続登記を順番に整理することです。気持ちが落ち着かない中で、すべてを一人で抱え込む必要はありません。

相続手続きは、ご家庭の状況によって必要な対応が異なります。日野市・立川市など多摩地域で、実家の相続、不動産の名義変更、遺産分割の進め方に不安がある場合は、早めに全体像を確認しておくことが、その後の安心につながります。

常藤司法書士事務所では、相続登記、戸籍収集、遺産分割協議書の作成サポートなど、相続に関するご相談を承っております。
「親が亡くなったが何から始めればよいかわからない」「日野市の実家の名義変更を進めたい」「相続人が遠方にいて手続きが不安」といった場合も、状況を整理しながらわかりやすくご案内いたします。

初回相談で、手続きの流れ・必要書類・今後の見通しを丁寧にご説明いたします。

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※本記事は一般的な解説です。個別事情により必要書類や進め方が異なる場合があります。税務判断が必要な場合は税理士、紛争性がある場合は弁護士など、内容に応じて適切な専門家へご相談ください。

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